PayPayあと払いとは？罠があるって本当？デメリットや使い方・審査について徹底解説！

チャージ不要で利用できるPayPayあと払いは、PayPayユーザーにとって便利な後払いサービスです。

キャッシュレス決済の中でも利用者の多いPayPayですが、ネット上で「PayPayあと払いには罠がある」などと噂されるなど気になる点もあります。

噂の真相はもちろん、そもそもPayPayあと払いがどんなサービスなのか知りたい人もいるでしょう。

そこで今回は、PayPayあと払いのデメリットや使い方・審査内容について分かりやすく解説します。

PayPayあと払いの罠が気になる人も、ぜひ参考にしてください。

PayPayあと払いとは？

PayPayあと払いとは、PayPayで利用した代金を手数料無料で翌月後払いにできるサービスです。

事前に現金チャージすることなく支払いができ、支払った代金は翌月に登録した銀行口座から引き落としされます。

PayPay加盟店ならどこでも使え、支払い方法と毎月の利用状況に応じてお得にポイントが貯まるのも特徴です。

【PayPayあと払いの表記変更について】

2023年8月1日より「PayPayあと払い」の表記が、以下のように変更されました。

PayPayあと払いのサービス内容は変わりませんが、アプリや支払い画面の表記が異なるため、利用する際は注意が必要です。

• アプリ内でのアイコン表示→「PayPayカード」に変更
• PayPayアプリの支払い方法の表記→「あと払い」から「クレジット」に変更

PayPayあと払いのデメリット

まずは、PayPayあと払いのデメリットから見ていきましょう。

PayPayあと払いには、以下のようなデメリットがあります。

• PayPay加盟店でしか使えない
• 利用には審査が必要になる
• 利用可能額に上限がある
• 分割払いを利用できない

⇒PayPayあと払いに似た【後払いアプリ20種類以上】を確認する

PayPay加盟店でしか使えない

PayPayあと払いは便利なサービスですが、利用できるのはPayPay加盟店のみです。

最近はPayPay加盟店の数も拡大し使えるお店は増えていますが、クレジットカードと比較すると使えるお店が少ないと感じる人もいるかもしれません。

どこでも使えるキャッシュレス決済を希望する場合は、PayPay加盟店でしか使えない点がデメリットと言えます。

とはいえ、PayPay加盟店は300万ヶ所以上あり、身近なお店で使うには十分すぎるほどです。

使えるお店が気になる人は、PayPay公式サイトで確認しましょう。

利用には審査が必要になる

PayPayで使った当月利用分を翌月後払いにできるのは、PayPayユーザーにとって便利なサービスと言えます。

ただし、PayPayあと払いは誰でも利用できるわけではなく、利用には審査が必要です。

審査では申込者の返済能力や信用情報などを判断するため、内容次第では審査に落ちる可能性もあります。

PayPayあと払いに申し込みする際は、その点も踏まえて利用を検討しましょう。

利用可能額に上限がある

PayPayあと払いは、 PayPayで利用した代金をすべて翌月後払いにできるわけではありません。

あらかじめ利用上限額が設定されているため、申し込み前に確認が必要です。

【PayPayあと払い利用上限額】

PayPayあと払いの利用限度額は、本人確認ありと本人確認なしで大きく変わるのが特徴です。

本人確認なしの場合は最大10万円までと限度額が低めに設定されているため、上限金額を引き上げたい人はアプリで本人確認を済ませましょう。

分割払いを利用できない

PayPayあと払いの利用代金は、当月利用分をまとめて翌月1回後払いで支払う仕組みです。

翌月後払いにできるのは便利ですが、利用する金額によっては1回払いで支払うのは大変なケースもあるでしょう。

クレジットカードなら支払いを分割払いにすることも可能ですが、PayPayあと払いはお買い物の支払いに分割払いを利用できません。

ただし、請求書払いに使う場合は、分割払いにすることが可能です。

また、PayPayあと払いは支払い方法にリボ払いを指定することができます。

リボ払いの利用には手数料がかかりますが、毎月のお支払い額を調整したい人は検討してみましょう。

PayPayあと払いのメリット

続いては、 PayPayあと払いのメリットを見ていきましょう。

PayPayあと払いには、以下のようなメリットがあります。

• チャージ不要で利用できる
• 年会費・手数料無料で利用できる
• 利用するとPayPayポイントが貯まる

チャージ不要で利用できる

PayPayあと払い最大のメリットは、チャージ不要で利用できることです。

キャッシュレス決済サービスは事前チャージが必要になるものが多く、チャージする手間がかかります。

PayPayあと払いは事前に現金チャージすることなく支払いができるので、面倒な手間を省いてお買い物を楽しむことが可能です。

利用した代金は翌月にまとめて支払う仕組みなので、手元にお金がないときでも安心してPayPayを使えます。

年会費・手数料無料で利用できる

クレジットカード感覚で使えるPayPayあと払いですが、利用には年会費も手数料も一切必要ありません。

年会費・手数料ともに無料で利用できるサービスなので、誰でも手軽に利用できるのがPayPayあと払いのメリットです。

「後払い決済は手数料が気になる」という人も、PayPayあと払いなら安心して使えます。

年会費も必要ないので、クレジットカードを持たない人にもおすすめのサービスと言えるでしょう。

利用するとPayPayポイントが貯まる

PayPayあと払いを利用するもう一つのメリットとして、利用するとPayPayポイントが貯まることが挙げられます。

ポイント還元率は支払い方法やご利用状況に応じて変わる仕組みですが、PayPayあと払いはPayPay残高を使った支払いよりもポイント付与率が高くなります。

【ポイント付与率を比較】

PayPayでは前月に以下の条件を達成すると、ポイント付与率が+ 0.5%になります。

条件1：PayPayまたはPayPayカード・PayPayカードゴールドで合わせて30回お支払い※

条件2：PayPayまたはPayPayカード・PayPayカードゴールドで合わせて10万円お支払い

※200円以上のお支払いが対象

PayPayあと払いの審査について

PayPayあと払いを利用するには、所定の審査に通過しなければなりません。

ここでは、PayPayあと払いの審査について詳しく見ていきましょう。

PayPayあと払いの審査内容

PayPayあと払いの審査は、クレジットカード発行時と同様の内容で審査が行われます。

【申し込み条件】

• 満18歳以上（高校生を除く）の方
• 本人または配偶者に安定した収入がある方
• SMS認証による本人確認ができる携帯電話番号を持っている方

審査では「申込者本人の属性（勤務先・勤務年数・年収など）」「信用情報の照会（ローンやクレジットなどの借入履歴・返済に関する情報）」を主に確認し、返済能力があるかどうかを判断されます。

申し込み条件に満たない場合は利用できないので、申し込み前に必ず確認しましょう。

PayPayあと払いの審査にかかる時間

PayPayあと払いの審査にかかる時間は、申し込み後最短10分程度です。

ただし、申込者の属性や状況によっては、審査に時間がかかることもあります。

PayPayあと払いの審査に落ちる原因

PayPayあと払いの審査内容は、PayPayカード発行時と同様の内容のため、後払いサービスの中では審査が厳しい傾向にあります。

そのため、PayPayあと払いの審査に落ちるケースは珍しくありません。

PayPayあと払いの審査に落ちる理由としては、以下の原因が考えられます。

• 申し込み条件を満たしていない
• 信用情報に傷がついている
• 返済能力がないと判断された

申し込み条件は事前にしっかり確認し、当てはまらない項目がある場合は利用を諦めましょう。

PayPayあと払いの審査では信用情報を確認されるため、過去に滞納や未払いの履歴がある人や、債務整理の履歴がある人は審査に通過できない可能性が高いです。

安定した収入があることも条件となるので、無職や収入が安定しない人は返済能力がないと判断され、審査に落ちる原因になります。

PayPayあと払いの登録方法

PayPayあと払いは、利用する前に登録が必要になります。

登録の手順は以下の通りです。

登録の手順｜PayPayカードを持っていない人

PayPayカードを持っていない人は、以下の手順で登録してください。

1. ホーム画面の「残高」と書かれたスイッチを右へスワイプ
2. 個人情報の取り扱い事項を確認し「上記に同意して続ける」をタップ
3. 氏名・生年月日を入力して「次へ」をタップ
4. プラスチック製のカードの有無を選択して「次へ」をタップ
5. 精算に使う銀行口座を登録して完了

審査が完了すると、PayPayカードのバーチャルカードが発行されます。

登録の手順｜PayPayカードを持っている人

PayPayカードを持っている人は、最短20秒で簡単に登録できます。

1. ホーム画面の「残高」と書かれたスイッチを右へスワイプ
2. 個人情報の取り扱い事項を確認し「上記に同意して続ける」をタップ
3. 内容を確認し「PayPayアプリに登録する」をタップして完了

支払設定を変更する

PayPayあと払いの審査が完了したら、支払い設定を変更してPayPayあと払いを使えるようにしましょう。

支払い方法を「残高」から「クレジット（旧あと払い）」に切り替えると、PayPayあと払いを使って支払いができます。

【支払い設定の変更手順】

1. ホーム画面の「残高」と書かれたスイッチを右へスワイプ
2. 設定がクレジット（旧あと払い）に切り替わり、ホーム画面の赤い部分が青色に変わる
3. 支払い画面も青色に変わったら設定完了

PayPayあと払いの使い方

PayPayあと払いは加盟店のお買い物以外にも、請求書払いやオンラインサービスなどで利用できます。

ここでは、PayPayあと払いの使い方をそれぞれ紹介します。

PayPay加盟店のお買い物に利用する

PayPayあと払いは、PayPay加盟店のお買い物に利用できます。

事前に支払い方法を「クレジット（旧あと払い）」に切り替えしておきましょう。

1. 支払い方法を「クレジット（旧あと払い）」に切り替える
2. PayPay加盟店でお買い物をし、お支払い時に「PayPayで」と伝える
3. PayPayアプリに表示されたQRコードやバーコードを店員に見せるか、お店に設置されている端末で読み取る
4. 支払い完了

請求書払いで利用する

PayPayあと払いを使って、請求書払いが利用できます。

請求書払いは支払い時に1回・分割・リボ払いの選択が可能です。

【請求書払いの手順】

1. ホーム画面にある「スキャン」を選択
2. 払込票のバーコードを読み取る
3. 支払い金額を確認し「今すぐ支払う」をタップ
4. 支払い完了

オンラインサービスで利用する

PayPayあと払いは、オンラインサービスのお支払いに利用できます。

事前に利用できるサービスを確認しておきましょう。

【オンラインサービスの利用手順】

1. オンラインの支払い時に支払い方法を確認
2. 支払い方法の選択画面で「クレジット（旧あと払い）」を選択
3. 支払い完了

【主要オンラインサービス一覧】

• ebookjapan
• コミックシーモア
• さとふる
• スシローお持ち帰りネット注文
• DMM.com
• 出前館
• Peach Aviation
• ほっともっとネット注文
• マクドナルド モバイルオーダー
• Yahoo!ショッピング

支払い方法の選択画面で「クレジット（旧あと払い）」が表示されない場合は、PayPayあと払いを利用できません。

オンラインストア側の設定で利用できない場合があるので、利用する際は注意が必要です。

PayPayあと払いには罠がある？気をつけたいポイントとは

ネット上で「 PayPayあと払いには罠がある」と言われているのには、いくつかの理由があります。

ここでは、 PayPayあと払いの罠に陥らないよう、利用する際に気をつけたいポイントを紹介します。

リボ払いにすると手数料が発生する

PayPayあと払いには罠があると言われる理由として、リボ払い手数料が発生することが挙げられます。

ご利用代金を一回払いだけでなくリボ払いにも変更できるPayPayあと払いですが、リボ払いにすると実質年率18%の手数料が発生します。

PayPayあと払いの基本サービスは手数料無料で利用できるため、リボ払い手数料に驚く人もいるでしょう。

しかし、リボ払いにすると手数料が発生するのは、支払いの仕組み上は仕方ないことです。

リボ払いを利用する際は、手数料も含めて事前に支払い総額をシミュレーションしておきましょう。

使いすぎてしまう可能性がある

PayPayあと払いに罠があるとしたら、使いすぎてしまう可能性があることです。

利用代金を翌月の後払いにできるのは便利ですが、手元にお金がなくてもお買い物できるのは使いすぎの原因にもなります。

「あとで払うから大丈夫」と安易に考え、欲しい物を欲しいだけ買って後悔するケースも多いです。

その結果、翌月の支払いが困難になることもあるので、利用する際はよく考えてから後払いを使いましょう。

自身で「利用可能額の設定」もできるので、使いすぎが心配な人は利用してみるのがおすすめです。

引き落としできなかった場合に遅延損害金が発生する

PayPayあと払いは、利用代金を翌月27日に登録した銀行口座から引き落としされる仕組みです。

引き落とし日までに利用分を銀行口座に入れておく必要があり、万が一引き落としができなかった場合には遅延損害金が発生します。

PayPayあと払いには再引き落としがないため、遅延損害金が発生しないように気をつけましょう。

「うっかり引き落としを忘れていた」「引き落とし日の入金に間に合わなかった」といった状況でも、再引き落としがない以上はどうにもなりません。

これもPayPayあと払いの罠と言えるため、引き落としの際は注意が必要です。

まとめ

PayPayあと払いは、利用しながらポイントも貯められるお得な後払いサービスです。

罠と言われるような危険性はもちろんなく、誰でも安心して利用できます。

使いすぎには気をつけ、きちんと支払い計画を立てて利用しましょう。