クレジットカードの支払いが遅れたらどうなる？｜超過期間ごとのリスクや現金調達方法も解説

「クレジットカードの支払いがどれくらい遅れたらやばい？」「支払えない時はどうしたらいいの？」といった疑問はありませんか？

支払い遅れから1週間以内であれば、クレジットカードや信用情報に大きな影響はありません。

しかし、2ヶ月以上の長期滞納になると、厳しい督促や信用情報に傷がつくなど、重大なリスクが発生します。

この記事では、支払遅延の経過期間ごとに、カード会社でどんな措置が取られるのか、リスクが発生するのかを解説します。

また、支払いできなくて困っている人へ、返済に充てる現金調達方法についても紹介するので、参考にしてみてください。

クレジットカードの支払い遅れ｜1日・2週間・2ヶ月後どうなる？

カード利用停止から強制退会まである程度の区切りがあり、支払日超過日数によって段階的に措置が取られます。

支払い遅れ日数ごとのリスクは以下のとおりです。

経過日数	リスク
1日～1週間遅れ	カード利用停止 信用情報に履歴が残る
2週間以上の遅れ	カード会社から督促
2ヶ月以上の遅れ	信用情報に異動情報が登録される

支払日からどのくらいの遅れでどのようなペナルティが課されるのか。

ここでは具体的な期間と措置の内容について解説します。

1日～1週間遅れ｜カード利用停止・信用情報に履歴が残る

多くのクレジットカード会社では、1日でも支払日を過ぎると、返済されるまでカードが利用停止されます。

さらに、支払い日の翌日から遅延損害金が発生し、遅延日数および金額に応じて別途支払わなければなりません。

信用情報には支払日の翌日から遅延した情報が記録されます。

ただし、遅延期間が1週間以内で遅延した回数が少なければ、信用情報に深刻な影響はありません。

遅れを延ばして深刻なリスクが発生しないよう、早急に返済してください。

2週間以上の遅れ｜カード会社から督促

カード会社への連絡なく、遅延日数が2週間を超えると、電話やハガキ、メールなどによる督促があります。

また、この時期から信用情報に悪影響を及ぼす恐れも出てきます。

支払いの目処が立っていなくても、カード会社に支払い予定日を相談するなど、返済の意思があることを示してください。

2ヶ月以上の遅れ｜信用情報に異動情報が登録される

61日以上または3ヶ月以上の支払い遅れは、信用情報に「異動情報」が登録されてしまいます。

異動情報が登録されると、新たにクレジットカードが作れなくなったりローンの審査に通らなくなったりします。

いわゆる、信用ブラックと言われる状態です。

さらに、2ヶ月超の滞納はクレジットカード強制解約となり、付帯サービスや保険、各種ポイントも無効になります。

リボ払いや分割払いの残高があれば、残債全額が一括請求されるかもしれません。

クレジットカードの支払いが遅れた場合にすぐやるべきこと

残高不足で引き落しができなかった場合や、支払いが1日でも遅れた場合は、以下の対策を講じてください。

• 指定された方法で利用代金支払い
• 支払い困難な場合はクレジットカード会社へ相談

それぞれ詳しく解説していきます。

指定された方法で利用代金支払い

支払期日から1週間以内の数日であれば、自動的に再引き落としがかかる場合があります。

あらかじめ再振替対象か確認したうえで、間に合うようであれば引き落とし口座へ入金しましょう。

また、カード会社によっては再振替ではなく、指定口座に振込を依頼される場合もあります。

遅延損害金が発生する恐れもあるので、支払える場合は早めに対処してください。

支払い困難な場合はクレジットカード会社へ相談

支払いが困難な場合は、なるべく早めにカード会社のカスタマーサポートに連絡してください。

カード会社に連絡して事情を説明すれば、支払い日に猶予を設ける、分割払いにするなどの提案を受けられる場合があります。

連絡無しで放置すると、遅延損害金が発生したりカードが利用停止になったりします。

カード会社からの信用を失わないためにも、速やかに連絡することが重要です。

クレジットカード支払い遅れ解消のための現金調達方法

支払い用の現金が準備できない場合は、以下の現金調達法を試してみてください。

• 不用品を売る
• 日払いアルバイト
• 後払いアプリ現金化

それぞれ詳しく解説していきます。

不用品を売る｜リスクなしで現金調達

身の回りの不用品をフリマアプリや買取業者に売ると、ノーリスクでお金を調達できます。

高価なものでなくても、着なくなった服や遊ばなくなったゲームなどをまとめて売れば、意外な金額になるかもしれません。

また、手放したくない品物がある場合は、それを担保にお金を借りられる「質入れ」も検討してみてください。

3ヶ月間品物を預けてお金を借りる「質入れ」とは

日払いアルバイト｜その日のうちに手渡しで給料受け取り

お金に換えられるような品物がない場合は、日払いアルバイトを検討してみてください。

日払いアルバイトであれば、就業後に手渡しで給料を受け取ることができます。

は日当1万5,000円ほど稼げるアルバイトもあるので、数日あれば返済に十分なお金を集められるかもしれません。

後払いアプリ現金化｜どうしても現金を準備できない時の最終手段

後払いアプリ現金化とは、メルペイやペイディなど、後払いアプリの利用枠を現金化する行為です。

アプリでバーチャルカードを発行し、ネットの現金化業者に依頼すれば、即日でお金を調達できます。

ちなみに、現金化業者とは、後払いアプリのバーチャルカード現金化に対応するネット業者です。

後払いアプリを現金化する方法や、安全な現金化業者は、以下の記事で詳しく解説しています。

換金率70%～80%！おすすめの後払いアプリと優良業者7選

どうしても支払いが難しい時は債務整理を

クレジットカードの他にも滞納している支払いがある、督促を止めたいといった場合は、債務整理を検討してみてください。

債務整理とは、借金を減額したり免除したりする法的手続きのことです。

手続き	手続き内容	債権者1社あたりの費用	手続き完了までの期間
任意整理	利息をカット・元金を原則3年程度で完済	約5万円～15万円	2～4ヶ月
個人再生	財産を残しつつ、借金を5分の1に減額・原則3年程度で完済	約50万円～80万円	6ヶ月～1年
自己破産	財産を処分し、借金の返済義務を免除	約30万円〜130万円	6ヶ月～1年

支払いの総額が100万円以下の場合は、財産を処分しなくて済む「任意整理」を検討してみてください。

任意整理をすれば、元金のみの返済に緩和され、厳しい督促も止まります。

ただし、信用情報には事故情報として登録されるため、完済後5年程度はクレジットカード作成やローン契約ができません。

支払いを無視しても状況は悪化していく一方なので、早めに法律事務所に依頼しましょう。

クレジットカードの支払い遅れに関するQ&A

クレジットカードの支払い遅れは早急に対処を

支払延滞の期間ごとのリスクや対処法、支払い遅れ解消のための現金調達方法を解説しました。

長期延滞で恐ろしいのは、ブラックリストに載ると今後クレジットカードを作れなくなったりローンが組めなくなったりすることです。

支払う意思はあっても、やむを得ない事情で突然支払が難しくなることもあるでしょう。

支払困難をカード会社へ相談することで、ただ時間が過ぎて途方に暮れることもなくなるかもしれません。

現金調達方法で解説した内容を参考に、一日でも早く支払いを済ませてください。